Metric Modulation
メトリックモジュレーションと呼ばれるテンポが急に変化したような効果を感じるリズムパターン(BD:バスドラム,SD:スネアドラム,HH:ハイハットのドラム音源)をSonicPiで作ってみました。
実際にテンポは一定なのですが、譜割やアクセントの置き方でテンポが変わるような効果が得られます。
ここでは4つのパターンを試してみました。
#1 アクセントは無視して譜面どおり
#2 アクセント部分をBD,SDが交互
#3 #2の16分音符3つ分を4つに変化させたもの
#4 #3の後半を倍のテンポにしたもの
#3,#4はあまり実用的ではないですが、ちょっとチャレンジでした。
しかしこの前半のアプローチは4打分を一つのまとまりとしてアクセントとアクセスの間にはめ込むようなことはドラムのフィルインなどでは使ったりします。
考え方としては、1拍は16分音符4つ、3連符だと3つ、つまり4->3の変換とすると、その逆16分音符3つ分を3連符と見立てて、これを元に戻す、つまり4つに変換したものです。
以下それぞれのバターン固有部分のソースコード。
tk4は16分音符の長さで0.15s。1拍は0.15×4=0.6s。60/0.6=100で100BPMです。
これだと3連符がキリのいい数値となるので選びました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 |
# 1 live_loop :rh1 do hh(tk4, 16) hh(tk3, 12) end live_loop :rh2 do bd(tk4*4);sd(tk4*4);bd(tk4*4);sd(tk4*4) bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2) end # 2 live_loop :rh1 do hh(tk4, 16) hh(tk3, 12) end live_loop :rh2 do bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*4) bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2) end # 3 live_loop :rh1 do hh(tk43,16) hh(tk4,4); hh(tk3, 12) end live_loop :rh2 do bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*4) bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2);bd(tk3*2);sd(tk3*2) end # 4 live_loop :rh1 do hh(tk43,16) hh(tk4,4); hh(tk3, 12) end live_loop :rh2 do bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*3);sd(tk4*3);bd(tk4*4) bd(tk3*4);sd(tk3*4);bd(tk3*4) end |
メトリックモジューションは、なかなか一般的な曲では少ないのですが、生バンドの演奏で決まると本当に気持ちいいです。リズム感を鍛えるためにもこのようなシーケンサで練習するのもいいかもしれません。
この実験をしていて、Drumsのテンポに対する支配力をあらためて感じました。
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