Music AI

このブログの大きなテーマはAI時代の音楽の役割を考えることですが、ついにここまできたかと、SUNO という音楽生成AIについての話題です。

下記みのミュージックさんの動画がとてもわかりやすく解説されています。

歌詞も作るし歌も歌う。ペルソナ機能でボーカリストの個性を引き継いで楽曲制作できる。
みのミュージックさんは、音楽の知見が豊富でよく動画を見ていますが、彼のプロンプトエンジニア力がすごい。AIもすごいですが、使う人の力量が大きく左右するものだとあたらめて実感しまたした。
一番驚いたのは、ボーカルの音のクォリティの高さです。(このまま使える)

ポップスミュージックの新曲と言っても90パーセント以上は同じ音楽的要素でできています。逆にこれだけ同じなので、安心して聴けるのかもしれません。(先を予測できる)過去のデータからバリエーションを作るのが得意のA Iには、曲作りはうってつけなのでしょう。

この先は、楽曲データとして、スコアなりを出力し、人間が演奏すれば、AIを作ったとは誰もわかりません。AIが作曲サポートをすることは当たり前になりつつあります。しかし音楽制作がAIにとって代わられるようになっても、生で演奏する需要は無くならないでしょう。
(音楽における歌い手や演奏家の役割は代わらない、DJのパフォーマンスなども同様)

さらに進んで演奏家と区別がつかないロボットが出現したらどうでしょうか・・
これは音楽に限らないですが、そこには有機体の優位性がある、と思っています。
今でも精度を求められる研磨などの作業は、機械ではできません。エネルギー効率も優れています。( DeepLearningの消費エネルギーは膨大)

さらにさらに進んで、ロボットでなくクローン人間のような有機体だとしたら・・

そこは、美学、哲学、伝統、宗教といった価値観を持てる優位性がある、と思っています。

逆にこれらに根ざさない思想、信条はAIに凌駕されやすいかもしれません。

ちょっと飛躍しましたが、人類は簡単にAIには負けない、人間を含めたこの世界を設計した存在が作ったあらゆるものを、人間が真似をしているだけなので、オリジナルを超えることは不可能と考えています。
(ゲームを自由に作れるゲームを作ったクリエータをプレイヤーは超えられない)

過去の記事でも書きましたが、音楽はこれまでも時代の先を見通す鏡となることが多くありました。
音楽を表現するということは、さまざまなことに気づかせてくれると思っています。

音楽を表現したい欲求、これは楽しいことなのでAIなんかに誰もやらせないでしょう。面倒なことや人手がないことをAIにやらせればいいですね。
お気に入りの曲の伴奏を作ってもらい、歌を歌うとかソロ楽器を弾くとか・・




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