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Audius Streaming Platform
前回、OpenSeaに画像をアップロードすることによりNFTについて考えました。今回は音楽を扱うプラットホーム Audius を試してみました。AudiusはOpenSeaで扱うEthereumやMaticと同じ暗号通貨という分野ではあるのですが、音楽のNFTではありません。同じデジタルデータとはいえ画像と音楽が同じNFTとして扱われることにまだ違和感があります。Audiusはこのブログでもよく使っているSoundCloundに変わるものになるのではないかと言われ、サービスも充実してきていることから、NFTではなくFTの暗号通貨という側面もあることから試してみました。
Audiusについて
https://fisco.jp/media/audius-about/
アップロードした曲は以前SoundCanvasのバックアップのための動画から選択しました。
https://audius.co/keip/sc88pdemo
これまでのサービスと違うところは、音楽をアップロードしたりと曲を聴いたりするなど、さまざまイベントをこなすと暗号通貨$AUDIOで報酬を受け取れるということです。(請求していない今はゼロです)
暗号通貨を使ってアーティストが稼ぐしくみを作ったことはとても画期的だと思います。
では、1 Audioはどのくらいの価値があるかというと、最新のCoinMarketCapのチャートでは、
148円でした。これが多いか少ないかは人それぞれですが、リアリティがあります。
(暗号通貨なので買うことも売って換金することもできますが、手順はちょっと複雑なのとこのブログの意図ではないので省略します)
NFT化して流通とか可能になれば、また面白そうです。Web3時代のデジタルコンテンツはいろんな組み合わせで楽しみ方が増えると予想しています。(これまで考えられなかったものが組み合わさる可能性がある)
今一番興味があるのがブロックチェーンテクノロジですが、起きているイベントが多すぎてキャッチアップできていないと感じています。新しいアイディアを生み出すためにも、ついていく必要がありますが、このAudiusもその一つになります。
Open Sea : NFT
今話題のデジタルデータの所有権を証明できるブロックチェーンのコントラクト、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)の最大マーケットであるOpenSeaに将来の著作権に関することの勉強を目的に下記投稿の動画に使ったオリジナル画像をサンプルで出品してみました。(動画も出品できるのですが、今主流なのは静止画だろうと思いました)
音楽を扱っているマーケットもあるのですが、アーティストが限られているなど手軽にできるものが見当たりませんでした。近い将来もっと自由に出品できるマーケットができたり、SoundCloudのようなサイトが対応するのではないかと期待しています。
ここからここに至った背景を書こうと思いますが、かなり専門的な用語が多くなります。備忘録として残しておきたいのでご容赦ください。
(OpenSeaやメタマスクの使用方法はYouTubeなどに詳しい説明がありますので、検索してご覧ください)
ビットコインにはじまるブロックチェーン技術の発展により、さまざまな暗号資産(クリプトカレンシー)が生まれ、そのトレードがとても盛り上がっています。個人的にトレードには興味があまりなかったのですが、NFTの出現により、アートや音楽の未来を変える可能性を感じ深く理解したくなりました。
NFTというのはビットコインの次にでてきたコインのやりとり(ERC-20)だけでなく契約の記録(ERC-721)ができるイーサリアムのコントラクトの一つです。(OpenSeaは正確に言えば両者二つの合わせたERC-1155) デジタルデータが本物かどうか、だれが所有してきたかの履歴を証明できます。
NFTの技術的なテストはこちら。
https://decode.red/net/archives/904
ただブロックチェーンというデータをP2Pネットワークで維持するので、動画のような膨大なデータはどのように保存するのだろうという疑問かあり上記でテストしました。データ本体はブロックチェーンに記録されねわけではなく別のネットワーク(ipfsなどはP2P)に保存して、そのハッシュ値をブロックチェーンに記録ようです。そうするとデータ自体が紛失した場合はどうなるのだろうという疑問が生まれましたが、そもそもそれは想定していないのかもしれません。ブロックチェーンだってノードを立てるインテンティブがなくなれば消滅するからなのでしょう。
OpenSeaというのはイーサリアムネットワークのサービス(ビットコインネットワークではない)ですので、ETHコインを使います。ところがこのネットワークがガス代(ブロックチェーンに登録するための手数料)がかなり高く、今まで敬遠していました。ところが手数料の安い(登録・リスティングまで無料だった)ポリゴンネットワークからも利用できることがわかり、試してみることになりました。
ただ実際に購入する人がもしいるとすれば、イーサとポリゴンのブリッジをするサービスを使ってコインを移動する必要があります。(ポリゴンネットワークのネイティブコインはMATICですが、OpenSeaではETHを使う。しかし登録時にポリゴンネットワークを選んだ場合、メタマスクにMATICがないとエラーになる。額は0でもいいみたい。登録の次に販売するのにリスティングするがそのときは不要・・だと思う)
OpenSeaの登録に先立ち、OpenSeaの登録とは関係ないですが(やらなくてもよい)、ウォレットアドレスのネーミングサービスENSにtwitterで使っている名前tibitを登録しました。(インターネットのIPアドレスをドメインネームを登録するようなもの)
このようなことをしたのは、ドメインネームフェチなのもあるのですが、クリプトをトレード以外で使いたかったからです。メタマスクとばれる拡張機能がブラウザにインストールされていると、支払が必要になるとたちあがり課金が簡単にできます。これはアマゾンなどで商品を買うのとはまた違った感覚です。とはいっても手数料が高すぎるし、一度ガス代不足で登録に失敗したためその分の手数料もかかってかなりの出費でした。つまりブロックチェーンの改竄がきかないしくみというのは、やり直しがきかないことなのでそのあたりの緊張感はあります。(tibit.ethという名前をウォレットに入れると私に簡単に送金できてしまいます^^)
今回NFTきっかけでブロックチェーンを深く理解しようとしましたが、いろいろ調べていると国家、社会システムへの影響が半端でないということを感じました。ITに関して長くかかわってきたのである程度自身があった自分ですが、この技術に関してかなりリテラシーがないことを気づかされました。
メタマスクのようなブロックチェーンを利用したアプリケーションはDapp(Decentralized Application:分散型アプリケーション)と呼ばれますが、現在はこのようなウォレットや両替、ギャンブルを中心として金融関連のものが多くしめます。NFTが出現してアイテムで利用するゲームが増えてきましたが、まだまだ物足りない気がしています。もっとアートに関して便利で面白いアプリはないかといろいろと考えています。そのためブロックチェーンを理解するためのブログも作りました。
Algodoo & Volca FM
2Dの物理シミュレーションを楽しめるAlgodooというソフトがありますが、MIDIを出力できるようにしてKorg Volca FMをならしてみました。
MIDIプログラムとAlgodooシーンの説明はそれぞれ以下のものを使用
「Rust MIDI library」
https://decode.red/net/archives/826
「Algodoo プログラミング (3)」
https://decode.red/ed/archives/1112
音だけだとただのランダムな音がなっているだけですが、音の出るプロセスが見えると違って聴こえるのではないか、という実験です。音源は、E.PianoでDecayTimeを少し伸ばしています。
ここではほとんどが固定されたシンプルな例ですが、もう少し動きのある物体を使ったシーンするなど、まだまだ考えていきたいです。
Sound Cloud
このBlogを始めたころは実験的な音源をよく上げてしていたのですが、久しぶりにSoundCloudに新作(というほどのものでもないですが)をアップロードしました。
SoundCloudはYouTubeと同様、SNSの機能もありますが、私の使い方はBlogがベースでそのコンテンツ置き場になっています。(最近SoundCloudのコメントにBlogのURLを記載しました。自分でも探さないとわからなかったため・・)
音楽を純粋に(映像とかなしに)音だけで、聴くことができるプラットホームを利用するのは、音だけで表現できる作品を作りたい、という憧れからです。映像や説明付きであったりライブであったりする方が面白いという音楽も好きですが、音のみの作品は、自分の中の First Placeです。まだ一般的に聴いてもらえる代物ではないですが、自分が後から聴くときにいろいろ感じることが次へのステップに役に立つことがあるので有意義です。
ピアノ演奏をアルゴリズムとドラム演奏で、チャレンジした”Behind the Piano 01″というものを作ったことがあります。私はピアノを弾くことはできないので憧れの楽器であり、とても興味深い対象になります。楽器自体とても機械的で合理的なもので、弦楽器や管楽器に比べて単音の表現力が乏しい側面を持っていますが、その合理性の賜物として一人でオーケストラ級の音楽を表現することができるほどの能力を持っています。オーケストラというものは基本的に単音楽器(弦楽器の重音などは無視)を大人数で演奏されますが、人間の「個」というものを(「個」というもので)表現することには不向きです。ピアノでは高度に訓練された身体によりそれが表現できることがとても魅力です。(コントロールできる情報量が多い)
“Behind the …” を製作プロセスや演奏の様子が見ることのできない音のみとして(Blogでは説明していますが)、SoundCloudを利用するのは一番の理想形だからです。
PIanoについて熱く語ったのにPianoとは関係ないですが、今回の新作(いい響き)も、このような意図からアップロードしてみました。
最後にこのようなネットサービスで思うことろですが、使用しないとアカウントが凍結されたり、提供会社が買収されたりしてサービス停止したり、またある理由でコンテンツが削除されたりなど永続的に存在が保証されていないことが、リスクとしてあります。Blogやドメインなども利用料を支払い忘れたら消滅する可能があります。またプログラムのアルゴリズムや製作・開発環境などもPCのOSやアプリが古くなったりすると再現できないとか、装置の故障などでデータを紛失したりとか、どうしてもデジタル時代のリスクは避けられません。デジタルコンテンツは部分的にでも、音声データや動画データとして分散しておくといいでしょう。(このBlogの初期にもう動作しなくなった私のiPhoneアプリなどの動画を紹介したときも同様なことをかきましたが・・)最近話題のブロックチェーンで実現するNFT(非代替性トークン)などはそういった問題も解決するかもしれません。
[追記 2021/10/21]
第18回ショパン国際ピアノコンクールで2位反田恭平さん、4位小林愛実さん日本人で二人入賞しました。なんとYouTubeで予選から見ることができるので応援していました。反田さんのファイナルの演奏を見て、もしかして初の1位がとれるのではと期待していたのでちょっと悔しいですが、素晴らしい結果だと思います。YouTuberのかてぃんこと角野さんも3次予選(ファイナル直前)まで進み、いつもテレビやネットでおなじみの人たちの活躍にとても楽しみました。
その他にも日本人が結構このコンテストに参加していることに驚きました。いろんな演奏を聴いてあらためて音楽の楽しいだけでない厳しい側面を感じました。私はそれぞれの選曲の個性がでる3次予選がとても興味深かったです。1時間に近い間、聴く人を飽きさせず、ミスせず、集中して演奏する姿を見ていると、この人たちは幼い頃からどれだけの鍛錬を積んできたのだろうと感心するしかありませんでした。
話はがらっと変わって19日にAppleが新しいMacBookを発表しました。今回の新製品はブレイクスルーとなる素晴らしいものです。 動画を見ているとこれからのクリエイターの向かう方向みたいなものを感じ取ることができました。テクノロジーでかなりのことができてしまう、これは今までもそうですが、テクノロジーが関与していく部分というものも見えてきた気がしました。かなりはしゃりますが、テクノロジーは人間の生活を便利にしますが、鍛錬をしなくてもいいということではない、ということです。AIの時代、人間の個性という身体性がより重要になってくるでしょう。ピアノコンクールはあと100年たっても続いているような気がします。なぜそのような感じるのか、生身の身体の可能性を追求したい、と思うからかもしれません。
最近の日本の政治や経済の話でよく思うことは、過去の栄光や資産によって守りに入っていないか、楽をしようとしていないか、何かに頼りすぎていないか、などです。もっと個々人が鍛錬しないといけない、と感じます。
アルゴリズムとドラミングで多くの情報を操作した音楽表現をしてみたいと思っているものとして、そのための理論つくりや肉体的な鍛錬を、ストイックなピアニストに学び、続けていく励みにしたいと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/XVIII_International_Chopin_Piano_Competition
より
Brand Model Serial number
S1 Steinway & Sons D-274 611479
S2 Steinway & Sons D-274 612300
Y Yamaha CFX 6524400
F Fazioli F278 2782230
K Kawai Shigeru EX 2718001
カワイピアノも健闘!
Kastle Drum & V-Drums JAM
ドラムシンセモジュールのBastl Kastle Drum と Roland V-Drumsで遊んでみました。(前からやってみたかった・・)
Kastle Drum は、前にも使ったM5Stackによるコントロールをしました。これにより揺らぎを作り出すことができます。Kastleの制御はデジタルなのですが、インターフェイスとなっているのはアナログ電圧なので、どこか不安定に感じる部分があります。逆にこれが人が合わせる場合、しっくりくる感じに思えます。
今回はこれを改造して振幅をボタンで変化できるようにしました。
演奏の途中でいろいろと音を変えながら柔軟にプレイしようとしましたが、Kastle自体目的の音にするのが難しく(つまみのわずかな差で音が全く変わる)、まだまだ修行が必要です。
(1カメでサイズ差がありすぎる二つを同時撮ったためおかしな構図になってしまいしたが、そのうち撮り方も考えないと・・)
M5から電圧で制御しているのは、DECAYとPITCHですが、バターンとかもやれないかと思っています。アナログI/F、いいですね。
MILESTONE
今回もリズム&ドラムマガジンコンテスト(第20回誌上ドラム・コンテスト「MILESTONE」)に応募しました。
毎年自身が真剣にプレイすることで、他の人の動画の曲の解釈とかプレイスタイルをより理解でき、とても刺激になります。今年は、東京オリンピックの競技期間中に練習していたこともあり、ちょっとアスリート気分になりました。偶然にも曲名「トライアルロード」が、とてもマッチしています。
実際、課題(曲)をどのように攻略するかとかはスポーツクライミング、演技・構成を組み立てるところなど新体操などに似ています。スケートボートなどの新競技の躍動的なパフォーマンスやeスポーツが将来競技に入る可能性とかを考えると、そのうちドラムとかも競技になるのじゃないかと、妄想していました。
打楽器は楽器の中で体全体を使うことからスポーツに近く、古今東西どの国にもあり、いろんな種目ができそうです。
こうなると圧倒的にアメリカが強そうですね。(WGI(パーカッションのみのマーチングバンドの大会)とか見にいくとそう思います。駐車場も会場も全員がドラマー)
住宅事情から日本はドラマーには不利な環境ですが、最近はRolandの電子ドラムV-Drumsの性能が上がってきたためこれを克服しつつあります。年少者のドラマーの活躍がめざましいのも、こういったものが影響しているのではと思います。
という私も今回V-Drumsでチャレンジです。コストパフォーマンスがいいTD-17を使用しました。(これまで所有していたTD-7から大幅なグレードアップ)生ドラムと比べると、メッシュヘッドのタッチの違和感はありますが、モニタリングがしやすいというメリットは大きかったです。
フェンシングの突きや水泳の着順の判定をタッチセンサでするなど、人の目では判定できないものの電子化は進んでいます。ドラムが競技になった場合は、たぶん電子ドラムが使われるでしょう。(また妄想)
妄想はさておき、異例ずくめの東京オリンピックでしたが、それゆえいろんなことを感じました。
開閉会式は、さまざまな影響から随分と予定が変更され、リオ五輪閉会式の演出の延長を期待していた自分としては、ちょっと残念でしたが、パラリンピックの開会式、テーマ”WE HAVE WINGS”は、本当に素晴らしいショウでした。
新型コロナ拡大の中の、オリンピック開催の賛否について、ちょっと前に「ファクトフルネス」という本が話題になりましたが、ここに書かれていることがたくさん当てはまることに驚きました。(悪いニュースの方が圧倒的に耳に入りやすい、といったネガティブ本能)
バイアスのかかった報道が、世論をミスリードする様子が顕在化したのではないでしょうか。
複雑になる世の中、多変数の連立方程式を解くような問題が今後も増えるでしよう。扱いやすい変数だけ見た議論は一見わかりやすいが、これでは問題を解けないため、ファクト(客観的なデータ)をもとに状況を見極める力が必要だと強く感じました。
オリンピック参加前と後で国が変わってしまうようなことが起こるというの世の中、今日まで合法だったものが明日から違法になる全体主義、クーデター、政権転覆、を見ていると国とは何なのか考えさせられます。このような時代だからこそ、オリンピックのような国境を越えた人類共通の価値、ルールのプラットホームというのは必要性が増していると思います。音楽も同様の力をもってますね。
アコースティックドラムの代替えとして、エレクトリック(電子)ドラムを使用しましたが、練習で叩いていてエレドラならではの音楽の可能性も新たに感じることができました。(特に生ドラムのリアルさがなくても可) いろんなJAMで使っていきたいと思っています。
今回は自分の音楽ライフにとって一つのマイルストーンになりそうです。(うまくまとめたつもり・・)
収録時メモ)
ドラム: Roland V-Drums TD-17
ペダル類: TAMA Speed Cobra 310 (BD, HH)
※iPhoneで曲を再生しながら、TD-17でドラム音のみSDカード録音
iPhoneとTD-17をBlutetooh接続で収録したところ、ステレオミックス時にづれることが判明。(ワイアレスの不安定が原因か)
iPhoneとTD-17をライン接続に変更。
※今回審査員に若いころから影響をうけた神保氏がおられるということで、イントロは一番好きな曲「ミッドマンハッタン」からオマージュです。
Table Top Music
Desk Top Music(DTM)というと机の上でPCを使って音楽を作るというスタイルを意味しますが(DeskTop Publishing:机で印刷物の作成するDTPもよく似た意味)、テーブルトップという言葉も最近はよく聴くようになりました。
ビートボクサーで有名なBoss RC-505といったルーパーを使った音楽もそのように言われることがありますが、私の解釈としてはDTMよりもよりカジュアルなものを指すのではないかと思っています。
ここ最近Korg Volcaシリーズを中心としたJAMをしてきましたが、ちょっと表現の幅を広げたくなりARTURIA MicroFreakとRoland TB-303クローンのBehringer TD-3に手を出しました。
TD-3は唯一無二の303ベースシンセサウンドで、無条件で大好きなサウンドです。MicoFreakはたくさんのシンセサイザの要素と機能が凝縮されていて、音つくりがとても楽しいマシンです。両者ともかなりパンチ力があります。
実はプログラマでありながら、音楽だけは昔からマウスを使ってシーケンサを使うスタイルが好きになれず、シーケンサ付きシンセが最近安価になってきたこれらのマシンは、自分にとってとてもフィットものになります。各シーケンサ(MicroFreakはLFO)をもちろん同期させるのですが、そ以外は自由にフレーズをStart/Stopさせて、尺も適当に遊ぶのがとても楽しいです。
ドラム&パーカッションはVolcaSample2を使いました。同期のマスターになっています。(接続はVolca->MicroFreak->TD-3の順)
303のディストーションがかかったベースは何やってもカッコイイですね。ちょっとプレイは控えめにしています。
実際は、Volcaのときもそうですが、カメラスタンドがいつも邪魔でプレイしにくいため、つまり撮影時は控えめにならざるを得ない状況になっています。
今はいろいろと試している段階ですが、そのうちカメラとかのセッティングやクォリティもきちんとしたいと思っています。
VCV Rack Jam
別件でソフトウェアモジュラーシンセを使ったとき、フリーでは基本モジュールしか使えないと思っていたのですが、ユーザ登録するだけでかなりのモジュールを使えることがわかりました。
https://vcvrack.com/
ということで早速いろんなモジュールを試してみましたが、数が多すぎてそれぞれ何ができるのか把握するのにかなり大変だということがわかりました。(嬉しい悲鳴)
大きな分類としてHardware Cloneと呼ばれるハードウェアとして存在するもののソフトウェアシンセとソフトウェアならではの自由な発想のものと別れます。
まずはHardware Cloneを中心にいろいろと調べてみました。実際の製品を試すことなくどんな音がでるのか十分に知ることができ、高価なものゆえ気にいったものをじっくり検討して購入する動機に十分になると思いました。ソフトだけで十分楽しめますがマウス操作では一つのつまみしか操作できないのと、実物の音圧にはかなわないでしょう。
次のステップは、何のモジュールか理解した後これで音作りすることですが、これはかなり難しいです。文字通り思考錯誤しながら私も作ってみました。
テーマとしては、ステップシーケンサの単調さをできるだけ回避できるように、多様な変化を起こすことです。
ピッチの周期とエフェクトの周期をづらすとか、フレーズがワンパターンかされてきたら、クロックでトリガーされる数を少なくして雰囲気を変えたりするなど、試しました。
左上のINSTRUOのモジュールは、前に購入したKastle Drumとルックスもだけでなく音も似たところがあります。アルゴリズムとかオープンソースになっていてそういったものを利用することもよくあるようなので、今はやりの音なのかもしれません。
憧れだったモジューラシンセで、このようなことが簡単にできてしまう今の時代にあらためて驚きます。
音作りの面では既になんでもできる時代は来ているのですが、モジュラーシンセという自由度を組み合わせるというのは究極的なものだと思います。
この次にはいったい何がくるのでしょうか・・
Volca FM + Volca Sample2
FM音源といえばYAMAHAのデジタルシンセサイザのDXシリーズですが、DX7ともSysexでデータ互換があるVolcaFMは手軽に高品質なFMサウンドを体験できる製品です。
DX7は音色のエディットをボタンとボリュームスライダで行う、操作もデジタルでしたが、VolcaFMではアナログライクのつまみで操作できる(MIDIコントロールの可)ことが気に入りました。
それからVolcaシリーズならではの個性的なステップシーケンサとアルペジオレータが魅力です。
今回テストしたかったのは、このシーケンサとアルペジオレータをピッチ制御しながらシームレスに使えるように外部MIDIコントロールすることです。MIDIプログラミングにはMAXを使いました。
主に、AKAIのMIDIコントローラMPKのMIDI信号をVolcaのコントロールチェンジに変換する役割をしています。ビッチ制御ではノートオンのホールドができるようにしています。
あとシーケンサのStart/Stopなどもコントロールして、アクティブステップシーケンスの操作以外、MPKでできるように試みました。
せっかくなのでVolca Sample2も使って同期しました。
またDEXEDというソフトシンセのデータを転送することもできることから、音色データの作成がしやすくなっています。FM音源はたくさんのパラメータがあり、これを有効に制御することはとても難しいのですが、これを手軽にできるしくみをこのVolca FMは持っています。
あと3台欲し〜です。
BASTL Kastle Drum
チェコのBastl Instrumentsという会社のDIY電子楽器、Kastle Drumを手にいれました。
輸入品ということもあり、ちょっと割高感がありましたが、このサイズでモジュラーシンセということにとても惹かれました。一つ前のKastle v1.5 という製品も欲しかったのですが、もう一つ決め手がなく、しかし今回これを”Drum”と言うことの非凡性と、Volca Modularを補完する(一緒に使いたい)部分を持っていることで試したくなりました。
なぜDrumというか、それはグリッチ(Glitch)サウンドをリズムパターンで演奏するからです。汚れ音系は以前から興味があり(ちょっと前に流行ったサーキットベンディングなど・・)、一つ間違うとバグなのですが、その微妙なさじ加減を調節するのにはセンスがいります。Volca Modularで物足りないと思ったのがノイズだったので、この二つはとても相性がいいと思いました。 トリガーにつかうパルス(ステップシーケンサ)のパターンはあらかじめ決まっていますが、電圧によって音色のゾーンを変えられるので、パターンが変化しているように聞こえます。NOSE,CLOCK,LFO,Patternの出力がそれぞれ3つあるのですが、バリエーションを出力すると思いきや、残念ながら同じ信号を出力しているようです。
Kastle Drumは狙いの音にするのがとても難しく、頭を整理するためにも独立した外部から変調ソースを使っていろいろとテストしました。
LFOが一種類でしかもクロックと同期しているので、モジュレーション対象がパターンの周期と一致するようになっています。これはどんな状態になってもリズムパターンと認識させるための狙いだと思いますが、ずらしたいときもあります。こういうときは外部のLFOを使って実現します。(このデモの詳細は下記ブログに記述)
アート集団がたちあげた会社だけにノイズにもセンスがあります。
もちろんモノフォニックシンセなので、同時発音数が1ですが、ノイズのリニアドラミングのようにも聴こえます。これもDrumという所以なのか。
この2機種によって、モジュラーシンセの音作りの自由と面白さを新たにしました。KORGさんにはVolca Modularの後継機を期待しつつ、今回モジュラーシンセのバッチケーブルのかわりに、M5Stack(Arduino)のGPIOをジャンバーで接続するという発想に出会うことになって、自分でも作れそうな気がしてきました。