Domino Line / Casiopea

年末ライブハウスであのカシオペアの楽曲をむちゃくちゃ久しぶりにやることになり、その練習を兼ねてその中のDomino Lineという曲のドラムソロを動画にしてみました。1982発売の 「Mint Jams」というアルバムに収録されているバージョンで、過去に部分的に耳コピした記憶がありますがほとんど忘れてしまいました。(最後にとりあげる六連フレーズ以外。途中ドラムセットを叩いていないブランクが20年以上あるので・・)
譜面がなんとYouTubeにあったので、それをできるかぎり再現しました。

譜面付:Casiopea-Domino Line Drum Solo/カシオペア-ドミノライン-ドラムソロ

ソロなのにアドリブでいけないのか、このまま再現する意味があるのか、という思いもありましたが、ベースソロからドラムソロに流れる部分は、もうこれが曲そのものになっているので、これでないと、Domino Lineでなくなってしまうように感じたので、そのままやることにしました。

オリジナルと違う部分やまだできていないところ、自分なりに変えたところもありますが、とりあえず今の段階はこんなところです。(スネアの強弱をもっとメリハリ)年末までにもっとがんばらないと。。
ライブハウスにあるドラムセットがどのようなものかわからないので、それによっては雰囲気が変わってしまいそうですが、まあこれは仕方ないですね。
カウベルとホルダは持参します。

YouTube にこのドラムソロをそのままやる人の動画が結構あったのは驚きました。40年以上前の楽曲なのに根強い人気があることを実感しました。本当にYouTubeは探せばなんでのも出てくるものですね。
この流れで神保さんの近況も見つけました。

【神保彰】フルアルバム『燦燦』全曲インタビューをお送りします!

最新アルバムを早速購入しました。最近はダウンロードばかりなので、もしかしたら最後に買ったCDになるかも。それはそれで記念すべきがこのアルバムで嬉しいです。上記動画のインタビューも見ると創作過程が見えて興味深いです。同じレコード会社(アルファミュージック)だったYMOについてのエピソードがまさか聞けると思ってもいませんでした。(ちなみに私のゲーム音楽CDもココ)このようなクォリティの楽曲を軽々と作っているように思えるのですが、相変わらずさすがです。ドラムの方は私もYouTubeで注目していた、Lenny ‘The Ox’ Reeceがよく使う5連符、7連符のフレーズを全編に渡って散りばめています。下手すると、ズッコケたように聴こえますので、かなりのハイテクニックが必要です。
変拍子とはまた違い、また新しい可能性を感じます。ご本人曰く「研究発表」ということですが、音楽への向き合い方の一つの側面を感じます。これについては長くなるので、別の機会にまた記事にする予定です。

さらに過去動画がいろいろとヒットした中に、下記のような動画がありました。
Dave Weckl – Zildjian Day Tokyo 1996 with Akira Jimbo and Kozo Suganuma

こんなものが存在するとは知りませんでした。(レコメンドさまさま)すごい熱量のプレイをしています。実はこのお三方とも生音を至近距離で聴いたことがあります。
神保さんは、ドラムクリニックで、デイブと孝三氏は、YAMAHA BIG DRUMMER’S CAMP 1991(合歓の郷)のことです。
神保さんは予想していた音量より大きくハードロックドラマ並みとそのとき思いました。デイブはもう一人のゲスト講師のトミー・アルドリッジも一緒にプレイしたこともあり繊細に感じました。孝三氏については少し思い出話を。氏をこのキャンプの時初めて知ったのですが、自身のドラム教室の生徒さんもたくさん参加していたこともあり、なんか他の講師とは違って友達のような雰囲気で皆に接していました。講師の人からも人気で、通りかかると、「何かやってよ」と言われて、ドラムソロを叩いてくれました。私がたまたま近くにいたので、スティックを手渡すと「ジェブポーカロモデルか・・」と言って、叩き始めました。右手のスティックでバスドラと叩いたり、曲芸的なこともやり、みんなを大いに盛り上げました。ドラムで笑いを取るとは、すごいと当時衝撃を受けました。その後、氏の活動を多くのメディアで見ることになるのですが、いつも親しみを持って見ていました。

Drummer’s Camp は多くの講師が、普通に一緒の空間にいるので、気軽に接することができて、とても貴重な経験でした。デイブと一緒に写真を撮ったり、Tシャツを着たまま背中にサインをしてもらったりと、今考えるとすごい機会だったなと思います。デイブのドラムセットを叩くこともできました。
神保さんのクリニックでは、サイン入りポスターが結構参加者が多い中で抽選で当たって嬉しかったことも思い出しました。

想い出がドミノ倒しのように蘇りますが(うまく言ったつもり)、最初に戻って、ドミノラインのソロについて当時考えたことを書いて見たいと思います。

フラムアクセントやパラディドルのルーディメントが多用されていますが、これは明らかにスティーブガッドの影響によるものでしょう。神保さんが当時よく盛り上げるときによく使う6連符ですが、これに相当するフレーズがスティーブにもあります。

神保さんの頭のクラッシュはスティーブのハイハットクラッシュオープンでは弱いと判断しクラッシュにアレンジしたと勝手にみています。結果今のようなフレーズになっていますが、第一印象は違っていたのでは、という予想ですが、本当はコピーミスと思いたいです。当時は動画がないので音だけで判断しますので、ハイハットクラッシュオープンがクラッシュに聴こえたり、フロアタムがバスドラに聴こえたりしました。タムが6音中2つなっていますが、タムをダブルスストロークするためには、それなりのヘッドにテンションがあって、いい音でなってくれないと、クリアに聴こえないことから、神保さんのフレーズの場合は使うシチュエーションが限られます。ピッチの高いタムがあればなおさら良いです。(ライブハウスにあるような、大抵ロック用ドラムセットの場合ピッチは低めのタムなので、ニュアンスが変わります。)

スティーブの場合は、頭を抜くため手が一つあまり、タムを二つシングルストロークで叩くことができます。トレードオフとしてアタックが弱くなりますが、大抵のドラムセットで同じニュアンスになります。(この前のコンテスト動画の最後で叩く)
先ほどコピーミスと思いたい、と書きましたが、これにぱポジティブな意味があります。動画や譜面がなくコピーしようとすると、たぶんオリジナル通りにならないため、その差異が自分のオリジナリティになるからです。神保さんのドラムは、手が三本あるのではないかと思わせるようなフレーズがありました。(当時随分悩んだ)パーカッショニストがいないのに、なぜここでカウベルが鳴っているのだろうとか。どちらの手でどういうタイミングで叩いているのか、ハイハットを叩くのではなくクローズハイハットで鳴らしているのか、などなど試行錯誤することが、自分が新たなフレーズを作るときなどの参考になりました。

ドミノラインのネタから、随分話がふくらみました。
最近のことはよく忘れるのですが、昔のことはよく覚えているものです。




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