Hermonic-Percussive Source Seperation
日本語で調波打楽器音分離というようですが、前回につづき年末ライブの練習の過程で実用的につかってみました。
HPSSを使うと、ドラムパートとそれ以外を分離することができるため(ドラマー向けカラオケになる)、ドラムの練習に最適なのです。
実は、3年ほど前に下記で試したことがあります。
「LIBROSA SOUND EDIT」
https://decode.red/blog/202008111185/
今回、上記でテストしたPythonプログラムをつかって、カシオペアの楽曲「TAKE ME」の練習用トラックを作ってみました。(モノラルトラック)
マージンなし
Hermonic音
Percussive音
マージン=3.0
Hermonic音
Percussive音
アタックの強い部分とそうでない部分が見事に分離されています。これによりアタックの強いドラムの音が分離されるわけですが、
ドラム以外でもスラップベースのアタック音なども打楽器側として分離されます。
マージンの数値にとって分離度を変えられますが、この値を大きくすると調波側のアタックがなくなりすぎて、合わせてドラムを叩くのが困難になるためマージンはなしのものを採用しました。
(ちなみに、Hermonic音とPercussive音を合成すると元の音にもどります。)
曲によって分離後のクオリティが違いますが、「TAKE ME」はスローな曲ということもありとてもいい感じに分離できたと思っています。
Hermonic音にあわせてV-Drumsを叩いてみました。
※著作権で保護されている楽曲を使用する場合はご注意ください。私のYouTubeチャンネルは14年ほど前からブログの動画置き場という目的で使用しており収益を目的しているものではありません。下記動画についてはYouTubeからの注意メールがありましたが、収益目的化していない動画はそのままでよい旨を確認しております。(2023/11/19)
©Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
あらためてこの曲、いい曲ですね。叩きながらしみじみと感動しました。
しかしながらドラマーにとって難しいテンポです。私はテンポ100BPMあたりに境界があると思っているのですが、ハイハットの16分音符を片手で叩くか両手で叩くか迷うからです。クローズドリムショットが4分音符の部分は片手で叩くことを強制されますが、それ以外の部分でも多彩なパターンも持った曲で、このテンポでは音数を増やすにしても減らすにしても間が難しく、とても練習になる曲です。(まだまだ本番までにフレーズを練らないと・・)
V-Drumsメモ
・クローズドリムショットのボリュームを上げたため、オープンリムショットを叩かないようにした。(音が大きくなりすぎるため)
・前回の「DOMINO LINE」でもあったが、オープンハイハットのフットコントローラーの反応が遅れる。調整が必要。
・スネアの音が詰まったような音がでるときがある。センサーの劣化か? 打点をもっと正確にコントロールする必要あり。
・ライドシンバルのセンサーが劣化してきている。
Comments are Closed