Two Click Flare Scratch

タイトルは、DJのスクラッチプレイでとてもよくつかわれる技の名前です。
以前の記事で、今から10年以上前に購入したDJ Mixerでスクラッチにトライしたことがありましたが、このときの誤解がとけたため、改めてスクラッチをやってみることにしました。
(もともとDJ MixerはイベントなどでノンストップのBGM再生をするのが目的で、テンポの違う曲をデジタルならではピッチそのままのテンポチェンジをしながらつなぐのに快感を感じて使っていました。)

Kollaboration w/ TAP


その誤解というのは、フェーダカーブをソフトウェアで設定できることを知らなかったことです。(ハードウェアについているものだけと思っていた。)

Serato DJのミキサー設定で、クロスフェーダカーブを一番速くすると、フェーダを少し動かしただけで、すぐにボリュームがMAXになります。
冒頭の図でその違いを表現しました。ONの位置が違うと音の立ち上がりのタイミングが変わるため、リズムが違ってきます。新しいDJ Mixerを買わないとできないと思っていたところ今のものでも十分できるとわかってから、またやる気になりました。あとこの図は、今回2-click flareをやるにあたってまとめたものです。前回なにもわからず、見よう見まねでやったため、今回はきちんとリズムがつくられるタイミングを整理して挑戦しました。
その前に私が思うスクラッチの魅力ですが、ターンテーブルで再生速度を、フェーダで音量をコントールできることから、サンプリング波形再生としては、リアルタイムでなんでもできるということです。本来の波形がなんであれ音を刻んでリズムをつくることはもちろんのこと、上級者になるとピッチすらつくりメロディを奏でたりします。この奥深さに探求心がかきたてられます。
今回はフェーダに焦点を当てていますが、ターンテーブルの操作が難しく、左右の手を動かすタイミングが僅かにづれるだけで、まったく違ったリズムになったり、音がでなくなったりします。感覚的にはバイオリンのような難しさを感じます。
また以前スネアドラムのブラシ奏法を掘り下げたとき、スクラッチのことも頭にありましたが、難易度が高いためスルーしていました。

The Shape of Rhythm

さて本題ですが、スクラッチの動画はYouTubeにたくさんあります。とても参考になるのですが、トリガーのタイミングが理解できなかったため(なぜフェーダのONでもOFFでも音がなるの?などなど)、フェーダの移動を細かく調べました。フェーダに指(爪)がタッチする音や端に当たった音が、実際のリズムと違いますし、位置往復(OFF->ON->OFF)で一音鳴るため、倍のリズムを刻んでいるよう聴こえます。そのため図のような性質を頭に入れながらプレイすると(32分音符/1Grid)、わかりやすく感じました。(神経質すぎ?)
結果、音の出るタイミングというのは、フェーダがONのとき、ONの状態でテーブルのForward->BackおよびBack->Forwardの切り替わりの瞬間ということになります。
2-Click Flareは16分音符分短くして一拍半フレーズにしてつかわれることがよくあります。(<->を削除)
上段の1-Click,2-Click,3-Clickのリズムは

です。
また16分音符分をひとつ分後ろにずらして、頭ふたつ分を通常再生(言葉が正しくなさそう・・手で擦るFowardでないという意味)したものが下段です。(手で擦って普通に再生させようとするとかなり困難なのがわかります)リズムは

です。2-Clickは一拍半が通常だと思うので、そうしました。
頭ふたつは、8分となりたっぷり元の音源をならすことができます。Forword<->Backの切り替えしがなくなるので、1音減るためです。
ここまで、調査結果でした。
これができるかどうかは別ですが、2-Click Flareを挑戦した動画を一応とってみました。

曲は最近カッコいいと思った下記です。

ちょっとテンポがはやすぎた^^;
上達したらまた動画をとるつもりです。

DJのお気に入り動画
「DJ SARA ★ Freestyle Scratch with djay Pro and Reloop Beatpad 2」

彼女の歌うようなスクラッチがとても好きです。




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