Glitchy Style / Live Coding

Lenny “The Ox” Reece というドラマーの名前を下記で少しふれましたが、今回は彼のプレイからいろいろ話を膨らませてみました。

Domino Line / Casiopea

まず彼に関する動画の引用から。

最初、動画のタイムラインをいじっているのかなと思ったくらい不自然に見えました。しかしその機械的というか独特なノリに新しさを感じました。


彼のプレイを譜面に起こしたものですが、とてもチャレンジングです。

https://drumsmagazine.jp/notes/next-generations-5/
さすがにドラムマガジンのサイトでも解析がされていました。

https://pearldrum.com/ja/artist/lenny-ox-reece
https://seelectronics.com/artists/lenny-the-ox/
こちらにプロフィールがあります。

ここにある”glitchy” style という表現がよくそのプレイを表していると思いました。
変拍子とはちがうちょっとバグった感じに聴こえるからです。

SonicPiでそのような雰囲気をまねてみました。


10/16拍子ですが、ずっと聴いていると違和感なく聴こえてきます。5,7のような奇数連符にしても整然とならべてしまうと同じ結果でした。また参考までに前回の動画のものは以下です。

きれいな変拍子ともいうべきか、すぐなじんできます。

バグっている感覚というのは、フレーズサンプリングのループがテンポにあっていないときの感覚に近いのではということで、それをまねてみました。


音的なニュアンスはちがいますが、自分の感覚的にはこれが近いです。
どんな音素材でも繰り返すことによってリズムを感じますが、ただしその繰り返す素材の長さは一定である必要があります。(素材の中身は一定である必要はなし。。工場のコンプレッサー、モータ音などや、むかしのパチンコ屋のネオン管の眺めているとそれだけでリズムを感じた感覚)
過去の動画でも工場風のノイズを楽しんだものがあります。(こういうの大好物)

最後にSonicPiにもどって、フレーズサンプリングがループサイズに足りていない様子をライブコーディングしてみました。

lenは、ループさせるフレーズサンプルの割合(1.0 = 100%) rstはそのうちの無音部分。
このしくみについては、次回とりあげたいと思います。




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